煎茶道売茶流家元 四代友芳
略歴
家元
初代友仙窟
無量寿寺の紹温禅師について印可をうけ、師の転住のあと家元を継ぎ、文人墨客と交友し、煎茶式の基を確立した。
二代友松
昭和12年友仙窟を継ぎ、戦争と戦災の中、煎茶を守り、混乱の昭和21年稽古を復活し、昭和31年全日本煎茶道連盟の設立など普及に努々した。
三代友正
昭和41年家元継承、戦災焼失の浄元寺伽藍を再建し、昭和55年秋、念願の売茶堂を建立した。
煎茶の大衆化とともに着実に流勢をのばし、他に類をみない 『売茶流煎茶式』 を完成し、点前を公開して教授法が飛躍的に発展した。
三代友正は、点前を茶葉と具列と湯温や湯量による賣茶流煎茶式を制定し、誰でも間違 いなく煎茶を楽しむことのできる煎茶式(法)に基ずく指導法を統一しました。
また、全国に十の支部を結成し、当流の大きな発展の礎を築きました。
また、煎茶文化の研究にも 熱心で、月刊誌 「煎茶道」 の連載も117回を数え、斯界でも数少ない学者宗匠として挑戦してまいりました。
四代友芳
高取友芳(芳樹)
平成12年四代家元継承。伊勢神宮献茶、友仙窟開創90周年記念式典、茶の湯文化学会10周年、「煎茶とやきもの」(愛知県陶磁資料館)、「煎茶の世界」(安城市歴史博物館)などを行う。